畑にミミズがいない!なぜ増えない?増やすにはどうしたらいい?
「ミミズがいる畑はいい畑」という言葉を聞いたことはないですか?
そう言われる理由は、ミミズの行動が、排泄物が、さらには死骸までもが畑にとってプラスとなるからなのですが、ミミズがいない場合は何がいけないのでしょうか?
そして気になるミミズを増やす方法も、お伝えしていきたいと思います!
せっかく作った畑にミミズがいない理由は?
ミミズって、基本的には珍しくなく、どこにでもいる存在。であるはずなのに畑にいないとはどういうことなのでしょう?
それはもしかしたら、土が薬漬けになっているせいかもしれません。
ミミズは土の中の有機物を食べて、栄養豊富な糞をすることで、畑の環境をどんどん良くしてくれますが、ミミズの食べる物がないほどに栄養不足になっている土や、化学肥料の使いすぎで微生物がほとんどいない土はミミズにとって過酷すぎる環境。
ミミズが繁殖するのは難しいと言えるかもしれません。
ミミズがいる畑はいい畑だとされる理由は何なのか、具体的に答えることはできますか?
おそらくなんとな~くそう思っていた方も多いと思うので、ここに挙げておきたいと思います!
①ミミズが土の中を動き回るから
ミミズは食べ物を求めて畑中を動き回るので、必然的に土がかき混ぜられることに。そうすると、土がフワフワの柔らかい状態に!適度に空気が含まれるとともに、水はけもよくなります。微生物も繁殖しやすくなり、根っこの発達も促してくれます。
②畑の中のものを食べて、有害なものを有益なものに!
畑の中の枯葉や、野菜のくずをミミズが食べ、害虫を減らしてくれるうえに、病原菌を抑えるのに役立つ菌を増やしてくれます。また土に含まれるミネラルを、植物が吸収しやすい形に変える働きもしてくれます。
③ミミズの糞は栄養豊富!
動物の糞って、畑の栄養とされるものが多いですよね。牛糞とか鶏糞とか!そしてミミズの糞も然り。チッ素、リン酸、カルシウムはもちろん、アミノ酸をはじめとする酵素もたくさん含まれているのです。有機物も多く、まさに畑の栄養源にもってこいなミミズの糞。栄養豊富なため、なんと市販されていたりするのです!
ちなみに糞だけでなく、尿も役に立つのです。ミミズの尿は、なんと体の表面から出るネバネバの液体!これが微生物のエサとなるそうです。
④ミミズの死骸も捨て置けません!
ミミズの死骸はアミノ酸やビタミンが多く含まれており、これまた微生物のエサとなって、結果として畑の肥料に!死んだあとすら畑の栄養源になってくれるのですね~、健気!ミミズの死骸って、雨上がりの道端によく転がっていますよね?あれもできれば畑に持って行きたいかも…ちょっと不気味か。
どうです?ご自分の畑にぜひミミズ、居てほしくなったでしょう?
ミミズを増やすにはどうしたらいいの?
ミミズを増やすには、鶏糞や牛糞、野菜くずなど、ミミズの好むものを置いておくといいようです。
穴を掘った上に蓋つきのゴミ箱を設置し、そこに野菜くずなどを捨てていくと、ミミズコンポストが作れます。一度試されてみては?
堆肥や腐葉土、米ぬかなどを畑に置いて、あまり耕しすぎないようにしておくと、ミミズが畑を耕しつつ居ついてくれるようになるかもしれません。
ミミズがいない方がいい畑だ、と考える人もいる?
ここまで「ミミズがいる畑はいい畑」ということで話を進めてきましたが、実はミミズがいない方がいいと考える方もいらっしゃるようです。
なぜなら、モグラを呼び寄せてしまうからだそう。モグラが来てしまうと、植物の根っこが傷つけられ、成長が阻害されたり、倒れてしまったりします。
また、ミミズが好むのは腐食した土、つまりミミズが多い畑は腐った土が多いということ、というわけで、ミミズがいる畑はまだまだだとする考え方もあるようです。
とはいえ、ミミズの糞で栽培した野菜は、化学肥料を用いたものよりも生育が良いとする実験結果もあるので、どっちがいいのか、素人には判断が難しいところですね。
ただ、お隣のミミズがいる畑はとっても美味しそうなトマトやしそ等沢山出来ているのに対して、我が家の庭の畑はミミズがあまりいなくて、トマトも成長が遅いのです・・・
そう考えるとミミズが多い畑の方がやっぱりいい土なのかなーって思っちゃいますよね。
まとめ
ミミズは栄養豊富で畑にいてほしい存在とされるが、状態の悪い土では繁殖してくれないので、腐葉土や野菜くずなどのエサとなるものを与えるといいようです。
しかし、ミミズがいない方がいいという考えを持つ方も少なくありません。