子どもの日にお風呂に入れる草は何?使い方はどうしたらいい?
5月5日の子どもの日、ある植物をお風呂に入れるといいというのですが、その正体は何なのでしょうか。
女の子しかいない家庭だとあまり縁がないものかもしれませんが、男の子がいる家庭だと子供の日に謎の草を入れる行事が訪れますよね。
その草は一体何という名前なのか、お風呂で使う事でどんな意味があるのかをご紹介します。
子どもの日にお風呂に入れる草は菖蒲!
子供の日に草を入れる事を菖蒲湯(しょうぶゆ)といます。
でも皆さん「菖蒲(しょうぶ)」と聞かされて、ああアレね!
と即座に思い浮かべることができますか?
私はああアレね!と華やかな紫の花を思い浮かべたのですが、アレじゃなかったみたいです。華やかな花が咲くのは花菖蒲。
一方、菖蒲湯に使うのはただの菖蒲で、その花は花菖蒲と違ってぶっちゃけ地味です。例えるなら食後残ったとうもろこしの芯といいますか。
あまり綺麗とは言えない見た目の花です。
見た目は地味ですが、その根っこは漢方薬にも使われるほど!
意識障害とか、健忘症、胃痛、関節痛、打撲傷などに用いられるそうです。
守備範囲広いな!日本でも根をすりおろして煎じたものを飲む、という民間療法があったみたいですよ。発熱や創傷に効くらしいです。
でも菖蒲湯に入れるのって葉とか茎ですよね。
葉でも効果があるのか?と思ってしまいますが、菖蒲湯には血行促進や保温効果が期待できるんだとか。
あとは爽やか~ないい匂いがするので、アロマの効果も狙えたりするかも?
ですが目に見える効果が無くても、いい匂いがするお風呂に浸かると心身ともにリラックスできますよね、きっと!
というわけで、子どもの日にお風呂に入れるのは菖蒲であり、その効果もわかっていただけたかと思うのですが、そもそもなぜ菖蒲湯に入る習慣があるのか?ということですよ!
元々菖蒲は、子どもの日というよりも「端午の節句」と関係があるのです。
端午の節句は別名「菖蒲の節句」とも言われ、この日は菖蒲が大忙し。お風呂に入れられお酒に入れられ、はては枕にまで使われます。
菖蒲は古くから健康を保ち邪気を祓うと言われてきたので、人々は菖蒲を利用して、体調を崩しやすい季節の変わり目を乗り切れるよう願ったのでしょうね~。ほら、現代でも5月病とかありますし。
季節の変わり目はいつだってしんどいのです。
さらに江戸時代になると、菖蒲が尚武と同じ響きということで、男の子の成長を願ったり、一家繁栄を願ったりする習慣も生まれたそうな。
だから5月5日はなんとなく男の子の日ってかんじになっているのですね。ちなみに尚武=武を重んじることだそうです。
つまりお風呂に菖蒲を入れるのは、血行促進などの効果よりも、邪気祓いとか、子どもの無事な成長を願うなどの面が大きいのでしょうね!
菖蒲を使ったお風呂の入り方は?
さあさあ皆さん、菖蒲湯に入りたくなってきましたか…?私は今晩にでも入りたいです。まだ菖蒲無いけど。
自分で調達できる方は、5月になったら取ってきてお風呂に入れるのもいいと思います。
どれが菖蒲か分からんわい、という方は、時期になるとスーパーなどでも菖蒲湯セットが売り出されると思うので、それを買うといいですよ!
適当に変な葉っぱを入れるより安心です。
浴槽が空っぽの状態で葉を入れておいて、42、3℃の熱い設定でお風呂を沸かすと、菖蒲の香りが存分に楽しめてオススメです!入る時はちょっと冷ましてOKです。
ちなみに先ほども書いたとおり、5月5日は菖蒲が大活躍!枕の下に敷いておけば、簡易菖蒲枕の完成ですぜ!強い香りで邪気を祓う、というおまじないなんですって。
お子さんの枕の下にいっぱい敷きたくなりますね!(迷惑)今年は菖蒲湯セット多めに買って、家族の枕の下に突っこんどこうかな…。
そして、菖蒲をよもぎと一緒に束ねて軒下にぶら下げておく「軒菖蒲」という習慣も!やはり邪気払いとか、魔除けとか、あと家事にならないという言い伝えもあるそうです。なんにせよ守ってくれるんですね。
皆さん今年の5月は菖蒲を多めに入手して、いろいろと菖蒲祭…じゃなくて子どもの日、もとい端午の節句を楽しんでみては?
まとめ
子ども日お風呂に入れるのは「菖蒲」!
血行促進や保温効果も期待できますが、邪気払いがメイン。
湯をはる前に束ねて浴槽に入れておけばOKです。
この日は他にも菖蒲が大活躍なので、ぜひ今年は取り入れてみて!