年賀状の迎春と頌春の違いは?上司や先輩に使うのは失礼?

「迎春」やら「頌春」やら、「謹賀新年」やら「賀正」やら…。やたらと多い年賀状のタイトル的存在たち。

「賀詞(がし)」と呼ばれるものなのですが、実は適当に使っちゃダメってご存知でしたか?

年賀状を送る相手との関係によって、使っていいもの、いけないものがあるのです!という事で今回は、迎春、頌春、その他の賀詞についても、適切な使い方についてまとめてみました!

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迎春と頌春それぞれの意味は?

そもそも「頌春」がちゃんと読めた方、どれくらいいらっしゃるのでしょうか!かくいう私は、ええ、読めなかったですとも…。

正しくは「しょうしゅん」と読むのですが、「公」の字につられて「こうしゅん」と呼んでしまいました。

でも賢いGoogleちゃんは、私が「迎春 こうしゅん」と検索してもちゃんと、はいはい、迎春と頌春ね、てなかんじで、求める答えを探し出してくれたんですよね~。ありがたや。

そしてこの二つの賀詞には、ちょっとした意味の違いがあります。

まず「迎春」は、新年を迎える、初春を迎える、という意味。ま、漢字そのままといったところですね。

なんで1月なのに春やねん!となりそうですが、それは旧暦でいうと1月が立春ぐらい、つまり「春」にあたるからなのです。それを知っていれば、年賀状の賀詞に春がつくものが多いのにも納得できますね!

つぎに「頌春」ですが、これには初春、新春をほめたたえる、という意味があります。迎春とは違うっちゃあ違いますが、この二つをあべこべにしたところで何か差し障りがあるかと言えば、ありません。

そう、「迎春」と「頌春」のちょっとした意味の違いよりも、もっと気をつけるべきことが年賀状の賀詞にはあるのです。それはずばり「文字数」!このことについては、次の項で詳しくご説明したいと思います。

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上司や先輩に迎春や頌春を使うのは失礼?

先ほどご紹介したように、「迎春」と「頌春」には多少の意味の違いはありますが、それより気を配るべきはその文字数です。

この二つの賀詞は、どちらも2文字ですよね?実はこの二文字の賀詞、目上の方に対して使うのは失礼にあたるとされているのです。でもどうしてなのでしょうか?

元々、賀詞は「謹賀新年」、「恭賀新年」などの4文字が基本形。「謹」には、「謹んで、相手を尊ぶ」などの意味、「恭」には「うやうやしく、礼儀正しく丁寧」などの意味、というように、漢字一つで相手への敬意や丁寧さを表すことができるのです。つまり、とても丁寧で礼儀正しい表現(賀詞)、ということですね!

それに対し2文字の賀詞は、「迎春」=「新年を迎えました」、「頌春」=「初春をほめたたえます」、「賀正」=「正月を祝います」と、ともすれば当たり前のことを述べているだけになり、相手への尊敬の念などは特に込められていないんですよね。

丁寧さを省略しているようにもとれるので、目上の方への年賀状には避けるべき、ということになっているのです。

同じように、1文字の賀詞も目上の方には向きません。

そう!1文字の賀詞ってのもあるんですよ~!「寿」とか「福」とか「賀」とかね!もう1文字になると、賀詞というよりもはや飾りの域ですよね。

年賀状のデザインでも、金ピカの「寿」がどぉ~んと場所をとっているのありません?これはもう干支はいらんな、ぐらいの迫力の…。

なので、目上の方には先ほど書いた「謹賀新年」、「恭賀新年」などの4文字の賀詞を使うか、相手によってデザインを変えるのが面倒な時は、相手を選ばず使える「明けましておめでとうございます」、「新春のお慶びを申し上げます」などにするといいですよ~。

ですが、年賀状のマナーなぞ知らなそうな、普段ムカつく上司には、あえて「迎春」を送りつけてやるのもアリかもしれませんよ?(小声)

まとめ

「迎春」は「新年を迎える」、「頌春」は「新春をほめたたえる」といった多少の意味の違いはありますが、そこまで気にする必要はナシ。

ただ1、2文字の賀詞は目上の方には向かないので、「謹賀新年」、「恭賀新年」などにしましょう!

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