きゅうりの漬物に白い物体が!これってカビ?日持ちはどのくらい?
皆さんはきゅうりの漬物、お好きですか?でもたまに、漬けている間に白い何かが出現することはないですか?それはまるでカビのようで…!
なんとなく食べちゃダメな気がして、捨てている方もいらっしゃるのでは?あの白い物体は何なのか?
今回はその漬物のきゅうりについてしまう白いものはカビなのか?きゅうりの漬物はどれくらい日持ちするのかをご紹介します!
きゅうりの漬物に現れる白いブツブツの正体は?
きゅうりの漬物の表面に現れる白い物体。その正体は、おそらく「産膜酵母」と呼ばれる酵母だと思われます。
産膜酵母は、通称「白カビ」と呼ばれる酵母で、好塩性、好気性の酵母です。
塩分が13%以下の漬物に発生しやすく、15%以上だと発生しにくくなるという情報もあります。
また、保存温度が高くなると発生しやすい傾向も。好気性のため、漬物の表面に発生しますよ!食べても人体に害は無いのですが、風味が落ちる原因となるので、大量発生はさせたくないですね。
ぬか床に発生した産膜酵母は、少量なら混ぜ込むことで良い風味を出してくれるようです。
ただ、産膜酵母が表面に膜を張ることで、空気に触れるのを嫌う菌が、ぬか床で増殖するのを手助けすることになります。
お漬物の発酵に欠かせない乳酸菌などですね!
しかし、増殖すると足の裏のような臭いを出すという酪酸菌も同時に増えるので、適度に混ぜる必要があるのですね。
昔は醤油にもよく発生したそうで、職人さんたちは苦労したんだとか。味噌にも発生しますが、やはり少量であれば混ぜ込んでしまって大丈夫だそう。
きゅうりの漬物の日持ちはいつまで?
さて、きゅうりの漬物に発生する白い物体が「産膜酵母」という無害なものだと分かったところで、きゅうりの漬物ってどれくだい日持ちするものなのでしょうか?
市販の物であれば、開封前であれば賞味期限が記載されていますが、開封後や手作りの漬物はいつまでに食べきればいいのか気になりますよね。
その目安になるのは、ずばり「塩分」!塩分が高いほど、保存期間も長くなりますよ!日持ちしない物から順番にご紹介しますね。
塩分2.2%~2.5%
こちらは一番塩分が低いタイプ。つまり浅漬けですね!塩分が低いだけあって、最も日持ちしない漬物です。最大で3日ほど。ですが、できれば当日中に食べてしまいたいところです。傷みやすいので、くれぐれも食中毒などに気をつけてくださいね。
塩分3%
先ほどより少し塩分が高くなりましたね。いわゆる本漬け。これくらいになると、最大2週間ほど保存可能です。ただし、できれば1週間以内に食べきった方がより安心ですよ!
塩分10%~25%
他と比べて、ぐ~んと塩分が高くなりました!保存漬けというやつです。これなら、半年~1年ほど日持ちします。ただし、漬け始めて7~10日後に、漬け汁のみを煮たてて付け直す必要があることを覚えておいてくださいね。
という風に、漬物の賞味期限は塩分で判断することができそうです!塩分控えめで漬物を作られた際には、十分に気をつけてくださいね!
また、漬物を保存する際の保存容器の消毒も、しっかりするようにしましょう。
きゅうりについている白いカビのようなつぶつぶは我々に欠かせない「酵母」
漬物の表面に発生した白カビのような酵母。知らないで見たらとても食べる気にはなりませんが、実は人体に無害で食べても大丈夫ということが分かりました。繁殖のさせすぎはお勧めできませんが…。
でも先ほども書いた通り、酵母が活躍するのは漬物だけじゃありません。味噌作りでも、醤油作りでも頑張ってくれているのです。他にも、パンやワイン、ビール作りにも欠かせないんですよね!
ちなみに日本酒作りの酒蔵では、その蔵に古くから住みついている「蔵つき酵母」なるものがあるんですって!ちょっとペットみたいで可愛く…ないですか?
数は少ないですが、その蔵つき酵母の力を借りてお酒を造っている酒蔵もあるので、日本酒好きの方はぜひ味わってみては?私は…残念ながらお酒弱いので、味わえないかな~。飲んでみたいんですけど。
最後に
きゅうりの漬物に現れた白い物体は、「産膜酵母」と呼ばれるもの。人に無害ですが、風味は落ちてしまいます。
日持ちの目安は塩分濃度によって異なり、基本的に塩分が高いほど保存可能期間は長くなります。漬物以外でも、酵母は活躍していますよ~!