キズパワーパッドを火傷で水ぶくれになっているところに貼っても大丈夫?
ジョンソン・アンド・ジョンソン社が2004年に発売した「キズパワーパッド」。
従来の絆創膏とはちょっと違った見た目と、ちょっとかわいくないお値段で、ドラッグストアでも目を奪われる一品ですよね。
この「キズパワーパッド」、切り傷や擦り傷のみならず、火傷による水ぶくれもキレイに治してくれるそうなんですが、具体的には、どういう使い方をすればいいのでしょうか?
頼りになります!キズパワーパッド!
ジョンソン・アンド・ジョンソン社の傑作、キズパワーパッドは、傷を保護するために貼って使う、いわゆる絆創膏の一種なのですが、その性能は従来の絆創膏とはちょっと違います。
キズパワーパッドは、ご家庭では難しいとされていたモイストヒーリング(湿潤療法)を可能にしたすごいヤツなんです!
モイストヒーリングとは、傷をしっかり覆って保護し、潤いを保たせてきれいに治すという、私たちに元々備わっている自然治癒力を活かす治療法なのです。
傷口は乾燥させてカサブタを作らせて治すという従来の考え方とは真逆の方法なんですね。最近では、こっちの方がきれいに傷を治せるんじゃないか、ということで、だんだん広まりつつあります。
キズパワーパッドは、二重構造になっており、外側はバイ菌や水分の侵入を防ぐポリウレタンフィルムで、内側はハイドロコロイド素材と呼ばれるものでできています。
ハイドロコロイド素材というのは、皮膚に密着する粘着剤と水分を吸収&保護するハイドロコロイド粒子でできており、このハイドロコロイド粒子が、滲み出した体液を吸ってふくらみ、ゲル状のクッションになってくれるのです。
傷を外部刺激から守る層と、傷の乾燥を防ぐ層に分かれているのですね!なんてハイテクな絆創膏!
ケガをしてしまって時にキズパワーパッドを貼っておくと、傷跡を残さずきれいに治すことができるんですね。
ご家庭でケアできそうな軽い切り傷、擦り傷なら、この子の出番です。また、軽度のやけどにも対応してくれますよ!
キズパワーパッドを火傷して水ぶくれになっているところに貼っても大丈夫なのか?
はい、大丈夫です。
キズパワーパッドを貼れば、やけども跡を残さずきれいになおすことができますよ!ただ、いくつか注意点があります。
火傷の程度があまりに酷いものはすぐに病院で診てもらわないとダメです。
範囲が広すぎるものもダメですよ。キズパワーパッドで覆えないですからね。
ヒリヒリして赤くなっている、水ぶくれができている、この程度であれば、ご自宅でもケアすることができます。
では、具体的な水ぶくれのケア方法をご紹介しますね!
①水ぶくれを破く
キズパワーパッドを貼る時は、できれば水ぶくれは破いてください。どうしても怖いなら仕方がないですが、患部に密着させる方が本来の力を十分に発揮できます。
②余分な皮を切り取る
水ぶくれを破いた皮を切り取ります。無理せず、切り取れる範囲で!
③傷口を洗浄する
皮を切り取った後の患部を、水でよく洗ってきれいにしてください。
④水気を拭いて、キズパワーパッドを貼る
ここでキズパワーパッドの出番!患部の水気をよく拭いてから、キズパワーパッドを貼ってください。傷よりちょっと大きめサイズを選ぶといいですよ。
キズパワーパッドを貼る前に、クリームや軟膏は塗る必要は無いですよ~。
いつまでキズパワーパッドを貼っておくの?
2週間ぐらいでやけどは完治するので、その間貼っておくのがいいかと思います。
できたばかりの新しい皮膚は紫外線などにも弱いので、油断せずにしっかり保護してあげてください。
キズパワーパッドから滲出液が漏れ出たり、汚れたりした場合は貼りかえてくださいね。
⇒キズパワーパッドを剥がすタイミングは?無理やり剥がしたら血が出て痛くて辛い!
最後に
キズパワーパッドは、モイストヒーリングを身近なものにしてくれた画期的な商品!
切り傷・擦り傷をきれいに治すのはもちろん、やけどの水ぶくれにも使えます。
いずれにしても傷より大きめサイズを選んで、完全に治るまでしっかり保護してあげることで、跡を残さず治療することができますよ。