急な発熱と思ったらすぐ下がる!原因は?これってインフルエンザ?
小さい子供には、急に熱が出てすぐ下がる、いわゆる「知恵熱」というものがありますが、最近大人にも、急な熱がすぐに下がる、という症状が増えているそうです。熱が出ると身体がだるいし、家事や仕事にも支障が出てしまいますよね。
では、この「急に熱が出てすぐに下がる」症状はなぜ引き起こされるのでしょうか?今回は大人の急な発熱、すぐ下がる原因について調べてみました!
急な発熱がすぐに下がる原因
小さな子供の短期間の発熱は、ちょうど知恵のつく頃によく見られるので「知恵熱」と呼ばれていました。昔は原因不明の発熱だったそうですが、どうやらウイルス感染や、脱水状態になっているために体温が上がっているのだそうです。
ちなみに大人に知恵熱という言葉を使う時は、「いつも使っていない頭を使うようなことしたから、熱が出たのでは?」といった皮肉が含まれていることも!なので、大人相手に使う時は注意してくださいね。
では、大人が急に熱を出して、すぐに熱が下がる時、いったい何が原因なのでしょうか?
実はあまり原因がはっきりとしていないのですが、どうやらストレスのせいで熱を出してしまう、「ストレス性高体温症」というものがあるのです。
このストレス性高体温症は下記のように2つの種類に分けることができます。
37℃くらいの微熱状態が続く症状です。残業続きの生活、毎日の介護など、慢性的なストレスにさらされている人に見られます。頭痛やだるさを伴うことも!ストレスの原因が無くなったあとも、しばらく症状が続く場合もあります。
タイプ2:急に高熱が出る
極度の緊張にさらされる、誰かとけんかしてしまう、手術を受けるなど、一時的なストレスに伴って急に発熱する症状です。ストレスの原因が無くなるとすぐに熱が下がります。
注目すべきはタイプ2!まるで大人の知恵熱ですよね。
ただ、このストレス性高体温症、身体のどこかが悪いわけではないので、病院に行っても異常が無い、と言われることも多いのです。お医者さんはまず、感染症や悪性腫瘍など、場合によっては命に係わる危険性のある病気から調べるので、そういうものでない限り、異常なしとされてしまうことがあるんですね。
さらに、ストレスによる発熱には市販の解熱剤は効きません。解熱剤は感染症に伴う炎症に反応して効果を発揮しますが、原因がストレスだと炎症が無いため、薬も効きようがないのですね。何とも困った症状なのです。
なので、まずは内科を受診して、身体に異常が無いと言われてしまった方は、今度は心療内科に行ってみるのもいいかと思われます。
インフルエンザでもすぐに熱が下がる事ってあるの?
一般的には高熱に苦しめられるイメージのインフルエンザでも、ドカーンと熱が出て、すぐに下がってしまうことがあります。
そもそもインフルエンザにかかって熱が出るのは、身体がウイルスと戦うため、免疫力を高めようとしているから。もともと免疫力の高い人は、熱が出てもすぐに下がる場合がありますし、強い人は熱すら出ず、インフルエンザにかかったという自覚症状もないまま終わったりするのだとか。
また、過去にインフルエンザにかかったことがある場合も、症状が軽く済んだりするそうです。
ですが、熱がすぐに下がったからといっても油断は禁物。
再度発熱する可能性もありますし、ウイルスは1週間ほどは体内で生きているので、他の人にうつしてしまうしまう恐れもあるのです。なので、インフルエンザにかかったら、すぐに解熱しても、しばらくは家で安静にしているようにしましょうね。
最後に
急に熱が出てすぐに下がる、という症状は、もしかしたらストレスのせいかもしれません。内科を受診しても異常が無かった場合は、ストレス性高体温症を疑ってみましょう。
また、インフルエンザでも熱がすぐ下がることがありますが、他の人にうつさないよう、しばらくは大人しくしていましょう!
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